
包茎手術は見た目や機能の改善を目的とした手術ですが、失敗のリスクがゼロではありません。失敗の原因は、医師の経験不足や、患者様の希望に添わない手術の場合などさまざまです。
コンプレックス解消のために手術を検討している一方で、不安に思われている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、包茎手術の失敗事例やその原因、後悔しないために知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。ぜひ最後までお読みください。
目次
包茎手術で本当にあった失敗例7選
実際に包茎手術でのトラブルはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、代表的な失敗例を7つご紹介します。事前に知っておくことで、トラブルの早期対応に役立ちます。
ツートンカラー
手術後、皮膚に不自然な色ムラが発生し、2色に分かれて見える「ツートンカラー」があります。亀頭直下法や環状切開法などで、勃起時の状態を想定せずに皮膚の切除・縫合を行った結果、色ムラが生じます。
環状切開法は、外側の色素沈着した皮膚と内側の肌色の皮膚が縫い合わされるため、色の境界が目立ってしまいます。亀頭直下法は亀頭のすぐ下で皮膚を切除するので、茶色い包皮と亀頭の色の差でコントラストが強くなります。
ケロイド
手術の縫合部分が赤く盛り上がり、かゆみや痛みを伴う「ケロイド」。亀頭直下法や、陰茎根部切開法で発症することが多く、見た目でも明らかにわかります。
もともとケガやひっかき傷の跡が残りやすい体質の方は、術後に発症しやすいです。手術前に医師に相談しておくと対策しやすくなるでしょう。
ペリカン変形
まるでペリカンのくちばしのように、ペニスの裏側が膨らむ「ペリカン変形」も術後に起こるトラブルの1つです。亀頭直下法で起こりることが多く、皮膚の切除や包皮の測定・縫合などが不十分だったりした場合に発症のリスクが高くなります。
通常は手術後2~3週間程度は腫れが生じますが、自然におさまります。3カ月以上たっても腫れや膨らみが続く場合は、ペリカン変形の可能性があります。外科手術が必要になることがありますので、早期に医師の診察を受けましょう。
痛み・つっぱり感
手術で包皮を切りすぎてしまうと、勃起時に皮膚が引っぱられ、痛みやつっぱり感が出ます。亀頭直下法や陰茎根部切開法で、勃起時の状態を十分に想定できずに手術計画を立てたことが原因です。
多くの医師は勃起時に包皮が不足しないよう考慮するため、失敗例としては多くありません。しかし、症状が長引く場合には修正手術が必要になります。
包皮小帯の切除
亀頭直下法では亀頭下の包皮小帯に近い皮膚を切除しますが、包皮小帯(裏スジ)を一緒に切除してしまうことがあります。
包皮小帯は亀頭の裏側の性感帯が密集した筋状組織であるため、包皮小帯の切除は性的刺激を感じにくくさせる可能性があります。切除範囲が包皮小帯近くまでの場合は、事前カウンセリングで特にしっかり確認しておくことが重要です。
性的感度の低下
亀頭直下法で、包皮切除の際に亀頭の下にあるリッジバンドを誤って切除してしまうと、性的感度が低下する場合があります。性感帯が多い箇所の切除は、遅漏や不感症のトラブルを引き起こします。
リスク回避のためには、手術前に切除する範囲を医師としっかり確認・相談することが大切です。
提灯変形
亀頭直下法を受けた後、腫れが長引く場合は「提灯変形」を発症している疑いがあります。リンパの流れの悪化により、ペニス先端が提灯のように膨らんだ状態になります。縫合や術後のケアが不十分の場合に起こりやすいです。
水分摂取を控えたり、患部をガーゼで圧迫固定したりすることで、改善が期待できます。しかし、数週間経っても腫れが治らない場合には、早めに医師に相談しましょう。
なぜ失敗する?その背後にある5つの原因

ここでは、包茎手術失敗の背後にある主な原因を5つご紹介します。原因を理解することで、リスクを回避するための判断ができるようになります。
医師の技術力・経験不足
包茎手術の大部分の失敗原因は、担当医の技術・知識が不十分であることです。切除範囲の判断や仕上がりの美しさは、医師の経験と診断力に左右されます。縫合技術、止血処置の際に、経験や知識不足の医師が対応した場合、トラブルにつながる可能性が高いです。
包茎手術は、余分な皮膚を切除し縫合するシンプルな手術なので、実績のある医師が担当すればほとんど失敗はないでしょう。ただし、専門のクリニックであっても、必ずしも技術力の高い医師が担当になるとは限りません。
医療機関の選択ミス
手術を受ける際には、医療機関の選択も大切です。どのクリニックで手術を受けるかで、満足度にも差が出てきます。
公式サイトの医師の紹介で、医師の顔や経歴などが明示されていない場合は注意が必要です。しっかりとした情報開示があり、信頼できる医療機関を選択しましょう。
保険適用での手術
保険適用手術で包茎の治療はできますが、仕上がりの美しさには限界があります。保険診療の場合、手術はあくまで治療が目的なので、仕上がりを重視していません。手術方法も制限があり、美しく仕上げる方法が適用できないのです。
保険適用での手術は安く治療できるというメリットがある一方で、治療目的であるということを理解しておきましょう。美しい仕上がりを希望する場合は、自由診療での手術を選択する必要があります。
カウンセリング・診断不足
疑問や不安を解消できないまま手術を受けてしまうと、仕上がりに満足できず後悔してしまうかもしれません。カウンセリングでは、自分の希望する手術、仕上がりのイメージ、予算などさまざまなことを決定する場です。
カウンセリングや医師の診断によって、適切な術式の選択も変わってきます。希望の仕上がりや体質、皮膚の状態などをしっかり把握できない場合、適さない術式の選択や、説明不足での認識違いがトラブルの原因となります。
不十分なアフターケア
手術後、クリニックのケアが不十分であると、感染症や出血、縫合部の炎症などのトラブルが発症します。縫合糸が身体に合わない場合は、炎症・かゆみ・異物感を生じ、まれに感染症を引き起こします。重症化すると全身に影響を及ぼす可能性があるので、早期の処置が必要です。
また、少量の出血であれば自然に止まりますが、大量の出血の場合は再手術を受けなくてはなりません。術後にしっかりした経過観察や、不具合が生じた場合のクリニックの迅速な対応の体制があることが重要です。
失敗しやすいクリニックの特徴とは?
包茎手術の結果に満足するためには、クリニック選びが極めて重要な要素です。以下のような特徴をもつクリニックは、手術が失敗しやすい傾向にあるため、慎重に見極めましょう。
医師の経歴が不透明・技術力が不安
信頼性の高いクリニックは、公式サイトに医師の名前や写真、具体的な手術例や症例写真などを明確に公開しています。情報が確認できないクリニックは避けましょう。
カウンセリングが一方的
患者様の疑問や不安に対する対応が丁寧ではなく、患者様の意志ではなくクリニックの都合で術式をすすめたり、一方的に高額プランの勧誘をしたりします。
費用が安すぎる・高すぎる
手術費用が極端に安い場合は、経験の浅い医師やアルバイト医師が担当する可能性があります。また、根拠のない高額請求や、不要なオプションを追加されてしまうかもしれません。
評判・口コミが悪い
ネット上の口コミや評判などで、手術の失敗例やスタッフの対応の悪さへの不満など、否定的な意見が多くある場合、何らかの問題がある可能性が高いです。
適切なアフターケアを行わない
トラブル時にも不安なく治療を受けるために、手術後の診察や相談窓口の有無、連絡時にスムーズな対応をしてくれるかなど、事前に確認する必要があります。
包茎手術の失敗を防ぐためのポイント

包茎手術で後悔しないためには、事前の準備や正しい知識が不可欠です。ここでは、満足できる結果を得るために7つの重要なポイントをご紹介します。
信頼できるクリニック・医師を選ぶ
包茎手術の成功は、実績が豊富で信頼があるクリニックを選ぶことが最も重要です。公式サイトで医師の写真、実績、症例などを確認し、専門性が高いクリニックや信頼できる医師を選びましょう。
豊富な経験をもつ医師であれば、患者様一人ひとりの希望や状態に合わせた適切な手術を行ってくれます。美容外科医ではなく、男性向けの泌尿器科専門医などが担当してくれるクリニックがおすすめです。口コミなども調べて参考にしましょう。
手術前に十分なカウンセリングを受ける
十分なカウンセリングを受け、医師が信頼できる人物かを見極めます。手術の説明や質問の回答などが丁寧か、責任感のある医師かどうかを確認しましょう。自分の希望、悩みや不安を伝えたときに、しっかりと真摯に対応してくれる医師であれば信頼できます。
適切な診断を受け、自分の希望や体質にあった方法かどうかも大切です。また、しっかりした診察で、仕上がりイメージを丁寧に共有してくれるかどうかも、失敗を未然に防ぐことにつながります。
安さだけで判断しない
広告の安さだけで選んだクリニックでは、不要なオプションをつけられてしまうことがあります。患者様の意思とは関係なく、クリニックの都合を押しつけようとしたり、費用のかかる手術を進められたりする場合は要注意です。
また、経験の少ない医師が担当していたり、必要なアフターケアが省略されていたりする場合もあります。費用だけでなく、内容や安全面から総合的な判断をしましょう。
セカンドオピニオンを活用する
時間に余裕があるのであれば、セカンドオピニオンとして複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。自分に合った治療方法や費用などを比較検討できます。
もし、カウンセリングであまり話を聞いてくれず、一方的に危機感をあおってくるような場合には、そのクリニックでの手術は保留にして他のクリニックと比較してみましょう。
充実したアフターケアがあるか確認する
万が一に備えて、クリニックを選択するときには、充実したアフターケアが含まれているかどうかを確認しましょう。失敗が避けられるだけでなく、術後の違和感にも迅速に対応してくれるはずです。修正手術を無料で行ってくれるクリニックもあります。
手術後の注意事項をしっかり守る
カウンセリング時や術後にクリニックからの説明があるはずです。注意事項をしっかり守りましょう。術後の過ごし方次第で、回復スピードに差が出る場合もあります。
基本的には手術部位を刺激しないように注意します。また、数日間の安静や、数週間の運動・入浴・性交など日常生活での制限が必要です。手術後の適切なケアを怠り、注意事項を守れなかった場合、傷口が開いたり、傷跡が残ってしまったりすることもあります。
包茎手術の種類や特徴を理解しておく
包茎手術にはさまざまな術式があり、それぞれ仕上がりやダウンタイムも異なります。人によって、受けるべき手術も異なります。事前にしっかりと情報収集をして基礎知識をつけることで、仕上がりイメージが違うといった後悔がないようにしましょう。
また、美しい仕上がりになるかどうかで費用も変わってきます。手術方法が、機能性と審美性に配慮したものかどうかの確認もしておくとよいでしょう。
まとめ
包茎手術の失敗の原因は医師の技術や経験不足によることが多く、失敗を防ぐためには、クリニックや医師選びがとても重要です。高い費用を支払って後悔しないためにも、事前に下調べをしっかりしましょう。
包茎手術について検討中の方は、男性向け泌尿器科、美容皮膚科「Y’s CLINIC MEN(ワイズクリニックメン)」へご相談ください。
当院には、経験豊富な泌尿器科専門医、形成外科専門医が在籍しており、多角的な総合治療が可能です。患者様の仕上がりイメージをしっかり確認し、安心の価格や、高い技術力での手術を行います。適切な手術を受けて悩みを解消しましょう。
手術について不安なことがあれば、ぜひ一度無料カウンセリングでご相談ください。
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