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性病の潜伏期間とは?主な感染症の特徴と検査タイミングを徹底解説

COLUMN

2025.06.13

性病の潜伏期間とは?主な感染症の特徴と検査タイミングを徹底解説

性病とは性感染症とも呼ばれ、主に性的接触によって感染する病気の総称です。口や性器周辺などの粘膜や、皮膚からも感染する可能性があります。

症状は多岐にわたり、かゆみや痛みが伴うものもあれば、無症状のものもあるので注意が必要です。検査や治療をせず放置していると、不妊症の原因や取り返しのつかないことになりかねません。

少しでも不安に思うことがあれば、まずは検査や適切な治療を受けましょう。ご自身はもちろん、大切なパートナーを守ることにもつながります。

本記事では、性病の潜伏期間をはじめ、性病の種類や特徴、検査タイミングを解説します。まずは正しい知識を学び、性病にかからないための努力が必要です。感染症の予防策についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

性病の潜伏期間とは?知っておくべき基本知識

性病は感染症であるため、潜伏期間が存在します。しかし、潜伏期間とは一体何でしょうか。

潜伏期間とは、2種類の意味があります。
1つは、病原体へ感染後に発症するまでの期間のことです。もう1つは、感染後から他者へと感染するようになるまでの期間を指します。

本記事では、病原体へ感染した後に発症するまでの期間として解説します。性病の潜伏期間は幅広く、病気の種類によって大きく異なります。数日から数週間で発症するものから、長くなると症状が現れるまで数年単位の潜伏期間を要するものもあるのです。

しかし、大部分の性病は、感染後にすぐ発症する場合が多いです。性病の種類によって潜伏期間に差がある理由は、菌の種類ごとに成長する早さが異なるためだと考えられています。

潜伏期間には個人差がありますので、あくまで一般的な目安として捉えておきましょう。個人の健康状態や体質の違いで、無症状で感染しているということも少なくありません。特に自覚症状がない場合は、気づかないうちに大切なパートナーに感染してしまうことも考えられます。

性病は性器周辺の症状が現れるものだと考えている方も多いようですが、喉や口唇周辺にも症状が出ます。感染する経緯は性交渉だけではなく、キスやオーラルセックスなどの口の接触によっても起こるためです。

性器周辺だけではなく、喉や口唇周辺に違和感を覚えたら検査することをおすすめします。

主要な性病とその潜伏期間・検査可能時期まとめ

主要な性病とその潜伏期間・検査可能時期まとめ

性病にはいくつ種類があるかご存じでしょうか。
淋病やクラミジア、ヘルペスなど、よく聞くものだけでも5~6種類あります。性的接触によって感染する可能性がある感染症は、19種類もあります。
本記事では、そのなかでも一般的によく耳にする性病をいくつかご紹介します。

淋病(りんびょう)

性交渉から2~9日間で発症します。男性と女性で症状が違うので注意が必要です。
潜伏期間:2~9日間
検査可能時期:接触から1日以上

性器ヘルペス

ヘルペスウイルスに感染し、性器やその周辺に発症します。
潜伏期間:3~7日間
検査可能時期:症状が出たらすぐ

クラミジア

男女ともに、不妊の原因になることがあります。また、感染していても気がつかない場合が多いので注意が必要です。
潜伏期間:2~3週間
検査可能時期:接触から1日以上

尖圭(せんけい)コンジローマ

ヒトパピローマウイルスによる感染症です。イボのような腫瘍が現れることが多いので、発生した場合だけでなく、疑わしい場合も性交渉を控えましょう。
潜伏期間:数週間~3か月
検査可能時期:症状が出たらすぐ

HIV

HIVとはウイルスを指します。エイズとはHIVウイルスに感染後の免疫力低下により、さまざまな疾患を発症することを指します。
潜伏期間:2~4週間(急性期)、数年~数十年(無症候キャリア期)
検査可能時期:接触から3カ月以上

潜伏期間中に注意すべきポイント

潜伏期間は症状が出ていないので、注意することは特にないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、潜伏期間というのは症状が出ていない期間のことで、感染はしている状態なので他者に感染してしまう危険性があります。

症状が出ていないから安心ではなく、性交渉には日頃からコンドームを使用して予防することが重要です。

性病の種類によっては、感染していても症状が出ないものや性器周辺以外にも症状が出るといったことが起こります。特に喉は症状が現れにくかったり、わかりにくかったりするので注意しましょう。

さらに発症後に再び潜伏期間となって症状進行するケースや、再発してしまうケースもあります。代表的なものは以下の通りです。

梅毒・HIV:一度症状が現れますが、治ったのではなく再び潜伏期間となり症状が進行します。

性器ヘルペス:症状の有無は個人差がありますが、治った後もウイルス自体は体にとどまっています。免疫力が下がったタイミングで再発することがありますので、注意が必要です。

潜伏期間中は大切なパートナーに感染してしまう可能性もあるため、気になることがあれば、まずはパートナーにも伝えましょう。性病は自分だけの問題ではありません。自分とパートナーの健康のためにも医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

潜伏期間と症状は男女で違う?性別による違いと見逃しやすさ

では、男女で潜伏期間や症状に違いはあるのでしょうか。結論からいうと、同じ性病でも症状は男女で違うものがあります。

ただし、潜伏期間については個人の健康状態や体質によるものが大きいため、男女の差はありません。
症状について、男女違いを詳しく見ていきましょう。

淋病(りんびょう)

男性排尿時の痛みが一般的です。他には尿道から膿が出る、精巣のあたりが腫れて発熱するといった症状もあります。

女性自覚症状の無い方がほとんどですが、黄色味がかったおりものが出るのが一般的です。他には、下腹部の痛みや発熱といった症状もあります。後遺症として不妊症の原因になる可能性もあります。

性器ヘルペス

男女ともに、性器周辺に痛みや痒みを伴う水疱ができます。また、リンパ節や足の付け根に腫れや痛みが出ます。初めての感染時には発熱することもありますので、風邪と間違えないように注意が必要です。

クラミジア

男性排尿時の軽い痛みが最も多い症状です。他には尿道から膿が出る、精巣のあたりが腫れて発熱するといった症状もあります。症状が現れるのは半分くらいの方です。

女性軽い下腹部痛が主な症状なので、気づかない方が多いです。進行すると不正出血や性交痛といった症状が出ます。妊娠中だと早期流産になることもあります。

尖圭(せんけい)コンジローマ

男性:陰茎や亀頭にイボ状の腫瘍が発生します。この腫瘍は良性であることがほとんどですが、癌に移行してしまう可能性もあります。

女性大小陰唇や肛門などの性器周辺に、男性と同じくイボ状の腫瘍が発生します。子宮頸部や膣に発症した場合も、外陰部と同様の症状が発生します。

腫瘍の形は男女共通で、カリフラワーや花キャベツ状などと形容されるような、独特な形をしています。

HIV

男女ともに急性期には風邪やインフルエンザによく似た症状が現れます。数日~1週間程度で治った後、無症候キャリア期となります。自覚症状がないまま数年~数十年経過後、体が免疫不全を起こしてエイズを発症します。

無症候キャリア期とは症状が現れない状態なので、気がつかないうちに周囲に感染を広げてしまう可能性もあります。

男性は症状として出やすいですが、女性は気づきにくく、知らず知らずのうちに進行してしまうことがあります。放っておくと不妊の原因にもなりますので、少しでも違和感を覚えたら早めに検査を受けましょう。

性病の不安があるとき、どうすればいい?検査と予防のすすめ

性病の不安があるとき、どうすればいい?検査と予防のすすめ

では、自分が性病かもしれないと不安を感じたときには、どのように対処すればいいのでしょうか。検査の種類と、性病にかからないための予防についても詳しく見ていきましょう。

検査

性病の不安があるときは、まずは医療機関の受診をおすすめします。病院できちんと検査を受けることで早期発見ができ、さらに治療も早い段階で進められます。

性病の検査は血液検査や視診、尿検査、おりものの採取などを行ないます。どの検査を行なうかは症状により異なります。症状にあわせて検査を行ないますので、医師の指示に従いましょう。

予防

性病にかからないためにどのような対策が必要でしょうか。

1番効果的なのはコンドームの使用です。性交渉を行なうと、たった一度の接触で感染することもあります。ただし、コンドームを着用したからといって、全ての性病を予防できるわけではありません。

キスやオーラルセックスでも感染してしまう可能性があるので、パートナーと共に清潔にして性交渉を行なうようにしましょう。
他には、ワクチンの接種で予防できるものもあります。

潜伏期間中でもできる予防策・行動とは?

潜伏期間中は自覚症状が無いため、自分が性病にかかっていても気がつかない場合が多いです。症状が出ていなくても感染している可能性があるので、不安なことがあれば以下の予防策について気をつけましょう。

性交渉を控える

まずは性交渉を控えることです。性病は性交渉によって感染します。キスやオーラルセックスでも感染する可能性があるのでパートナーと自分の健康のためにも控えることが望ましいでしょう。

パートナーや性交渉を行った相手に検査をすすめる

パートナーや過去に性交渉を行なった相手にも検査を受けるように伝えます。
自分が感染しているということは、過去に感染してしまった可能性も捨てきれません。

潜伏期間の長さに関わらず、過去に性交渉を行なった相手にもきちんと伝えましょう。デリケートな問題ではありますが、感染を広げないためにもこのような行動は重要です。

不安があれば必ず医療機関を受診する

不安なことがあれば医療機関の受診をすることが最も重要です。「恥ずかしい」「時間が無い」といった理由で治療を後回しにすると、取り返しのつかないことになりかねません。

特にクラミジアや淋病は、女性が感染すると不妊症や早期流産の原因にもなる可能性があります。検査をして早期発見や、早い段階での治療が不可欠です。

医療機関を受診せず、自己判断で市販薬を使用しても根本的な治療にはなりません。あくまでも症状を一時的に抑えるだけです。また、不適切な治療を行なうことで薬剤耐性菌が発生するリスクが高くなる可能性があります。自己判断は非常に危険なので、医療機関の受診を推奨します。

まとめ

性病というと「怖い」「恥ずかしい」とネガティブな印象を受けるかもしれません。自分の身体に違和感を覚えたら、怖がらずにすぐに医療機関を受診しましょう。

性病は1度感染してしまったら終わりというわけではなく、再度感染したり再発したりする可能性のある病気です。そのために定期的な検査が重要です。定期的な検査と安全な性交渉を行うことで、健康を十分に守れます。

また潜伏期間中は症状が現れていないだけで、感染している状態です。少しでも不安や疑わしい状態であれば、検査を受けるとともに周りに感染を広げないようにする努力が重要です。
 
性病はきちんとした治療をすれば治る病気です。自分と大切なパートナーとの安心な日常生活のために、正しい知識を身につけていきましょう。

男性総合美容クリニックの Y’s CLINIC MENは、性感染症検査の即日検査・即日治療が可能です。症状に心当たりがある場合や、不安を感じている場合にも、すぐに検査や治療を受けていただけます。
また、プライバシーに配慮し、完全個室にて対応します。診察・治療はすべて男性の泌尿器科専門医が対応しますので、安心してご相談ください。

監修医情報

大阪医科大学卒業後、泌尿器科専門医としてキャリアを積み、国内外の先進的な医療機関で臨床と研究に従事。ハーバード大学での研究経験を持ち、抗加齢で注目されているNAD+に対する研究で博士号を取得。大阪医科薬科大学病院の診療准教授を経て、現在は大阪府済生会中津病院で泌尿器科部長を務め、患者様に高度な医療を提供しています。

資格/日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本移植学会 移植認定医など

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