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【AGA対策】ヘアサイクルを正常化するには?薄毛予防の最新知識

COLUMN

2025.06.23

【AGA対策】ヘアサイクルを正常化するには?薄毛予防の最新知識

朝の身支度や洗髪後に髪の毛を触ってみて、「最近、髪のボリュームが減ったかも」「生え際が後退してきた」と感じる方もいるかもしれません。

実は、日本人男性の約3人に1人が何かしらの薄毛の悩みを抱えており、多くの方がAGA(男性型脱毛症)に該当します。近年では、20〜30代の比較的若い世代でも進行が見られています。

特にAGAは「ヘアサイクル」のうち、成長サイクルを改善させる治療が多く、毛髪の成長期間を考えると、早期発見・早期治療が重要です。とはいえ、近年の医療技術の進歩により、進行を遅らせるだけではなく発毛や毛髪再生を行う治療も増えてきています。

本記事では、ヘアサイクルのメカニズムや基礎知識や、ヘアサイクルの乱れを正常化する方法、そして最新のAGA治療法までわかりやすくご紹介します。髪が細くなってきた・抜け毛の量が増えたなど、薄毛が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

 AGAとは?脱毛の仕組みと原因を徹底解説

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略です。Androgeneticは男性ホルモン、 alopeciaは脱毛症を意味しており、その名の通り「男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)」のことを指します。

また、薄毛の症状に悩む男性の9割以上はAGAであるといわれており、成人男性特有の脱毛症です。頭頂部や生え際が薄くなるのが特徴で、男性ホルモンや遺伝が主な原因とされています。

進行性のため、治療せずに放置してしまうと薄毛が進行してしまいます。早期の治療や対策が大切です。

脱毛の仕組みと原因

毛髪はヘアサイクル(毛周期)のなかで発毛と脱毛を繰り返しており、1本ごとに毛周期が違います。

通常の毛周期は、約3~5年かけて1周します。しかし、AGAが発症すると、毛髪の成長する期間である「成長期」が、最短で100日ほどに極端に短縮されてしまいます。ヘアサイクルが乱れてしまうことで、成長が不十分な細く短い毛が増え、薄毛が進行します。

また、ヘアサイクルに影響を与えるのは生活習慣の乱れが原因です。成長ホルモンの分泌が滞ってしまうような生活スタイルや、ストレスによる頭皮への血流の低下、栄養不足により毛髪に十分な栄養が供給されないことなどがあります。

 ヘアサイクルの基礎知識:成長期・退行期・休止期とは

毛髪は、おおまかに「成長期」「退行期」「休止期」という3つのヘアサイクル(毛周期)の中で発毛と脱毛を繰り返しており、1サイクルごとに3~5年ほどかかります。

ここでは、各段階がどのようなものなのか詳しく説明します。AGA対策に非常に重要な情報となりますので、しっかりと理解を深めることをおすすめします。

成長期

3つの段階のなかで毛髪が最も成長する重要な期間が成長期です。毛根の一部分である毛母細胞の分裂により毛髪が作られますが、正常なヘアサイクルの場合、全体のおよそ90%が成長期のものといわれています。

また、成長期が長いほど、強く長い毛に成長します。この時期に活発に細胞分裂が行われ、毛髪が強く成長できるようにすることが大切です。

退行期

退行期は、毛髪の成長がストップする前の準備期間です。毛母細胞の分裂には、毛乳頭細胞からの指令や栄養の供給がとても重要です。毛乳頭細胞が毛母細胞から離れてしまうことで、毛髪の成長が遅くなります。また、この時期の毛髪は頭髪全体の1%ほどです。

休止期

休止期には毛乳頭細胞の活動がストップすることで、完全に毛髪の成長が止まります。次の成長期に向けて準備を行う期間であるため、成長期を迎えると新しい髪の成長とともに古い毛髪が抜け落ちていきます。休止期の毛髪は頭髪全体の約10%ほどです。

AGAがヘアサイクルに与える影響

AGAは、悪玉男性ホルモンである「DHT(ジヒドロテストステロン)」が頭皮にある「AR(アンドロゲンレセプター)」と結合することで発症します。また、DHTは男性ホルモンのテストステロンが変換されたものです。

DHAとARが結合することで、栄養の供給や指令を毛乳頭細胞の機能が抑制され、それにより毛母細胞の分裂も抑制されてしまいます。

成長期は毛母細胞の分裂が活発に行われる期間であり、長く栄養の供給が行われることで、強く長い毛が育ちます。しかし、AGAの発症により成長期が短縮されてしまうと、毛が十分に育たない状態で退行期を迎えてしまいます。

 ヘアサイクル正常化に効果的な治療法と成分

毛髪の成長には、ヘアサイクルが正常に行われることが大切だと説明してきました。では、健康なヘアサイクルにするためには、どのような治療法が効果的なのでしょうか。ここでは、治療薬やその成分について詳しく説明していきます。

AGA治療薬「フィナステリド」

AGAは、悪玉男性ホルモンのDHTがARと結合することで発生します。「5αリダクターゼ」という酵素によって男性ホルモンからDHTに変換されますが、この酵素を抑制する効果が期待できるのがフィナステリド(内服薬)です。

DHTの発生を抑えることで、乱れたヘアサイクルが正常化され、毛が太く成長しやすくなります。

フィナステリドの治療を開始して1~3カ月ほどの間は、抜け毛が増えて心配になる方も多く居られますが、これは初期脱毛といってヘアサイクルを正常に戻す過程で起こります。

通常は抜け毛が増えてから1~3カ月ほどで落ち着くといわれているため、心配せずに続けていくことが大切です。また、フィナステリドは女性の投与は認められていないため注意が必要です。

AGA治療薬「ミノキシジル」

ミノキシジルは発毛や育毛効果を持つといわれている治療薬です。もともと高血圧患者の治療薬として使用されてきましたが、副作用として多毛が多くみられたことでAGA治療薬として再開発されました。

内服薬と外用薬がありますが、効き目に大きな差はありません。

発毛の効果としては、毛母細胞の分裂を活性化させる働きがあり、短縮された成長期を正常化させます。育毛の効果としては、血管拡張の効果により血行が良くなり頭皮に十分な栄養が届くことで健康的な毛に成長します。

また、ミノキシジルの外用薬は女性でも使用可能です。

フィナステリドとミノキシジルの違い

AGA治療薬であるフィナステリドとミノキシジルは効果が異なり、自分の頭髪の状況にあった薬を選ぶことが大切です。

DHTの発生を抑えるフィナステリドは、薄毛の進行を抑えて抜け毛を予防する守りの治療と知られており、ミノキシジルは発毛や育毛効果のある攻めの治療です。

食事・生活習慣でできる薄毛予防対策

食事・生活習慣でできる薄毛予防対策

日々の食事や生活習慣によって、AGAの発症やヘアサイクルの乱れを加速させてしまうこともあります。ここでは、気を付けることや薄毛予防の対策をまとめていますので、参考にしてみてください。

良質な睡眠

成長ホルモンは良質な睡眠によって分泌されるため、睡眠不足が続くことによってヘアサイクルの乱れを招きます。また、頭皮の血行不良も起こるため、毛髪の成長に必要な栄養が届きにくくなります。質のよい睡眠は薄毛予防に大切なことの1つです。

喫煙や過度な飲酒を控える

喫煙は、ニコチン摂取により頭皮の血行不良を引き起こします。また、過度な飲酒は、毛髪の生成に必要な亜鉛を消費してしまいます。どちらも毛髪の栄養不足を招くため、注意が必要です。

栄養バランスのよい食事

タンパク質やビタミン・ミネラルは髪の生成に必要な栄養素です。タンパク質は髪の主成分となり、ビタミンB2やB6は代謝に関係しています。血行促進の効果のあるビタミンEやケラチンの合成をサポートする亜鉛も効果的です。

髪の生成を促すには、偏った栄養の取り方をするのではなく、バランスよくさまざまな栄養を摂ることが大切です。外食やコンビニ食の頻度が多いと栄養不足になりやすいため、薄毛予防のためには頻度を少なくする方がよいでしょう。

ストレスをためない

日々の仕事の疲れなどによりストレスを受けると、自律神経の交感神経が優位になってしまいます。その場合、血管が収縮し血行不良を引き起こし、十分な栄養が毛髪に届かなくなってしまいます。

現代社会においてストレスをためないことは難しいですが、睡眠不足や食生活の乱れなども引き起こすため、できる限り対策を取るように気を付けたいところです。

最新のAGA治療法・クリニックの選び方

AGAに悩んでいる方は多く、治療法の研究も進められています。近年では、さらに効果的な治療法が登場しています。ここでは、最新の治療法やクリニックの選び方などをご紹介します。

HARG治療

細胞レベルから毛髪の再生・発毛を促す再生医療型AGA治療として注目を集めているのがHARG治療です。脂肪由来幹細胞から抽出した成長因子やエクソソームを、直接頭皮に注入し、毛母細胞や周囲の幹細胞が刺激を受けることで、毛根の再生や発毛を促します。

4~6回ほどの治療で効果が見られることが多く、ミノキシジルなど従来の治療薬と併用することで、さらに高い効果が期待できます。

PRP療法

PRP(プレートレットリッチプラズマ)療法は、自分の血液の持っている治癒力と再生力を利用し、発毛を促す治療法です。

血小板には成長因子が豊富に含まれており、血液から採取した高濃度の血小板、血漿(PRP)を頭皮に注入することで、毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化させます。効果を感じるまでには3~6カ月ほどかかりますが、副作用のない安全性の高い治療法として注目されています。

ミノキシジルなど従来の治療薬と併用することで、さらに高い効果が期待できます。また、血液由来の施術のため、感染対策や衛生面に厳格なクリニック選びが大切です。

クリニックの選び方

AGA治療を行う上で、クリニック選びは重要です。以下のポイントに注意し、さまざまな視点で自分に合ったクリニック選びを行いましょう。

専門性と実績

AGAは医療行為のため、一般的な診療では対応が限定されてしまう場合があります。AGA専門医が在籍し、過去の症例や実績があるか公式サイトで確認しましょう。

一人ひとりに合った治療提案

AGA治療は人によって体質や進行度が違うため、カウンセリング時に丁寧に診断を行い、自分に合った治療法を提案してくれるクリニックを選びましょう。

費用の透明性

基本的には自由診療のため、クリニックによって費用体系が異なります。そのため、治療薬・検査・オプションの料金が明示されているか、毎月いくらかかるのかなど事前に確認する必要があります。また、自分にあったプランをいくつか提案してもらえるクリニックを選ぶとよいでしょう。

通いやすさ

いざ治療を始めても、通うのが負担になってやめてしまうという方も少なくありません。アクセスの良さはもちろん、予約のしやすさや、平日夜や土日の診療対応の有無なども、継続するために大切なポイントです。自分のライフスタイルに無理のないところを選びましょう。

まとめ

今や多くの方が悩まれている薄毛の問題。

AGAは放っておくと進行してしまい、気づいたときには範囲が広がってしまうことも珍しくありません。

その一方で、早期に対処すれば毛髪の維持や再生も十分に期待できる時代です。治療法はクリニックでの治療や自身の生活習慣の改善などがあげられますが、どちらにしても時間が必要になります。

AGAで大切なのは、「まだ大丈夫だろう」と自己判断で様子を見るのではなく、自分の髪の状態を正しく知り、専門的なアドバイスを受けることです。

男性総合美容クリニック「Y’s CLINIC MEN(ワイズクリニックメン)」は、初月3,300円(税込)~からAGA治療を行っており、一人ひとりに合った治療提案や生活習慣に合わせた通院・費用のプランニングも可能です。

早期発見・早期治療のためにも、まずは無料カウンセリングや無料のオンライン診断などで、お気軽にご相談ください。

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監修医情報

大阪医科大学卒業後、泌尿器科専門医としてキャリアを積み、国内外の先進的な医療機関で臨床と研究に従事。ハーバード大学での研究経験を持ち、抗加齢で注目されているNAD+に対する研究で博士号を取得。大阪医科薬科大学病院の診療准教授を経て、現在は大阪府済生会中津病院で泌尿器科部長を務め、患者様に高度な医療を提供しています。

資格/日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本移植学会 移植認定医など

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