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嵌頓包茎とは
包茎には「嵌頓(カントン)包茎」「真性包茎」「仮性包茎」など、さまざまな種類があります。嵌頓包茎の状態や特徴、他の包茎との違いなども理解し、どのような治療が必要になるのかを理解しておきましょう。

一般的な特徴と状態
嵌頓包茎は包皮の出口(包皮輪)が狭いため、無理に亀頭を露出させると亀頭の下部分が締めつけられ、元に戻らなくなる状態のことです。
軽度から重度の状態までありますが、重度の場合は緊急の治療や手術を受けなくてはなりません。圧力による強い痛みや腫れの症状があり、最悪の場合、血流が妨げられると組織が破壊されて壊死する可能性もあります。他の包茎に比べると、とても危険な症状です。
他の包茎との違い(仮性・真性との比較)
包茎には「嵌頓包茎」「仮性包茎」「真性包茎」などの種類があります。包茎の状態は医師が診断しますが、ご自身の状態を正確に把握するために、以下の比較表をご参照ください。
【包茎タイプ別比較表】
嵌頓包茎 | 仮性包茎 | 真性包茎 | |
---|---|---|---|
特徴 | 無理に剥くと亀頭下部分が締めつけられ、包皮が元に戻らない | 手で剥けば亀頭を露出でき、痛みがない | 包皮口が狭く、亀頭を露出できない |
亀頭の露出 | 困難(無理やり可能の場合あり) | 可能 | 不可 |
主なリスク | 勃起時の強い痛み・腫れ・血流障害、壊死リスク | 衛生面・見た目のコンプレックス | 炎症・排尿障害・悪臭 |
治療の必要性 | 緊急手術の必要になる可能性あり | 悩みの深さや状態による | 基本的に治療が必要 |
嵌頓包茎と間違えやすい「包皮輪狭窄(ほうひりんきょうさく)」という症状があります。見分け方としては、嵌頓包茎は無理に亀頭を露出すると元に戻らず、亀頭下を締めつける状態です。包皮輪狭窄は仮性包茎の一種で、勃起時は亀頭を露出できず、通常時は露出できる点が異なります。
嵌頓包茎による代表的なお悩み
嵌頓包茎を放置すると、日常生活に支障をきたし、合併症を引き起こすことがあります。他の包茎に比べると危険な状態です。以下、嵌頓包茎の代表的な悩みをご紹介しますが、症状が見られる場合は適切な治療を受けるようにしてください。
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強い痛みや排尿困難陰茎や亀頭の締めつけによって通常時に違和感や痛みを生じ、勃起時により強い痛みを感じます。腫れが悪化すると、尿道口の圧迫により排尿困難になります。痛みだけでなく、尿毒症のリスクも高まります。 性行為ができない勃起すると陰茎や亀頭の締めつけが強くなり、激痛を伴います。満足な性行為ができない、もしくは困難になるため、不安や自信喪失につながります。苦痛が肉体的にも精神的にもストレスになり、パートナーとの関係性にも悪影響を及ぼす可能性があります。 見た目のコンプレックスや不安包皮口が狭いため、成長過程で亀頭が露出できず、陰茎の先端が先細りになる方も多いです。見た目の問題でコンプレックスを感じ、性行為に対するトラウマになる可能性があります。また、症状の悪化に不安を感じて、外出困難になることもあるでしょう。 清潔を保ちにくい包皮が亀頭を覆っていると、包皮内に汗・尿・皮脂などの汚れや菌が溜まり、清潔を保ちにくいです。衛生面の悪化により、雑菌の繁殖や炎症、性病や感染症のリスクが高まります。亀頭炎・包皮炎などの炎症を繰り返して包皮が硬くなると、さらに症状が悪化してしまいます。 ニオイや恥垢が気になる嵌頓包茎は包皮が剥きにくいため、包皮内の洗い残しや、ニオイや恥垢(ちこう)の原因になりがちです。恥垢とは、古い角質や皮脂、尿の成分などが混ざったもので、不快なニオイを放ちます。入浴時に丁寧に洗っていても、すべて除去するのが難しい場合もあるでしょう。 |
Y‘s CLINIC MENの嵌頓包茎治療の特長
「どこで治療を受けるか」は、治療を検討する上でもっとも大切です。安全・確実な包茎治療は、男性専門の総合美容クリニックのY‘s CLINIC MENへお任せください。以下、当院の嵌頓包茎治療の特長をご紹介します。
泌尿器科専門医がすべて担当
当院の嵌頓包茎治療は、経験豊富な泌尿器科専門医が担当。カウンセリングや施術、アフターケアまで専門性の高い診療を行います。患者様の不安を最大限に軽減し、より安全で確実な術式を選択します。
傷跡の目立たない審美デザイン
傷跡が目立たないよう、自然で美しい仕上がりを心がけています。熟練した技術とこだわりのデザインで、患者様一人ひとりの状態にあわせた満足度の高い施術をご提供しています。術後の違和感や見た目の不満を最小限に抑えます。
痛みを抑えた麻酔技術
局所麻酔を使用し、術中・術後の痛みを最小限に抑える配慮を徹底します。ご不安な場合は、笑気麻酔や静脈麻酔も併用可能です。
完全予約制&個室で安心
プライバシーを重視し、完全予約制で個室対応をします。他の患者様と顔をあわせる機会を減らし、プライベートな個室で周囲の目を気にせずご相談いただける環境を整えています。
嵌頓包茎に対応した手術法
嵌頓包茎手術では、狭窄部分を取り除く必要があります。症状や仕上がりのご希望は、患者様それぞれ異なりますが、当院では状態にあわせた最適な手術法をご提案しております。
以下、代表的な嵌頓包茎手術の内容と特徴をご紹介します。
スタンダード環状切除法

狭窄部分を取り除き、余分な包皮を亀頭直下で環状に切除・縫合する方法です。手術時間が比較的短く、身体への負担が少ないです。シンプルかつ確実な、一般的な包茎手術法であるため、幅広い方に適応します。
Y’s式 嵌頓包茎手術(亀頭直下冠状溝縫合+包皮小帯温存)

狭窄部分を取り除き、余分な包皮を冠状溝の根元付近で切除し、亀頭直下で縫合します。環状切開法より傷跡が自然で目立ちにくく、優れた審美性と機能性のある施術です。亀頭の裏側にある包皮小帯を温存するため、性感を維持できます。
Y’s式 テーラーメイド嵌頓包茎手術

狭窄部分を取り除き、患者様の状態やご希望にあわせるカスタムの手術法です。一人ひとりの包皮の量や厚み・陰茎の形状に応じて、最適なデザインと切除量を決定し、手術を行います。より複雑な症例にも対応可能です。見た目・感度・機能性ともに高い完成度を実現します。
嵌頓包茎手術のメリット
嵌頓包茎の手術は見た目だけでなく、生活面や精神面での大きなメリットがあります。手術を受けることで、衛生面での改善や自信回復に期待できるでしょう。
具体的には以下のメリットがあります。
痛みや圧迫感・不快感の解消
嵌頓包茎は、勃起時に包皮による締めつけで強い痛み・圧迫感がありますが、手術によってこれらの不快感は緩和されます。
清潔性の改善
余分な包皮がなくなることで、亀頭が洗いやすく、清潔に保ちやすくなります。恥垢・悪臭・炎症のリスクが大幅に軽減するので、清潔性が向上して、ニオイの心配もなくなるでしょう。
自信の回復・見た目の改善
手術により亀頭が露出されるため、見た目を改善できます。コンプレックス解消につながり、自信を取り戻せます。温泉などでも周囲の目を気にすることなく、精神的ストレスが軽減されます。
パートナーへの配慮
性交時のトラブルを予防し、感染症リスクを低減させることがパートナーへの配慮につながります。清潔性の向上により、パートナーに不快感を与える可能性も少なくなるでしょう。
早漏の改善
亀頭が外部刺激に慣れて性機能が安定するため、早漏の改善・予防が期待できます。これまで包皮に覆われていたため遮られていた刺激がダイレクトに伝わるようになり、性的快感の向上にもつながります。
嵌頓包茎手術に伴うリスク・注意点
嵌頓包茎手術には大きなメリットがある一方で、リスクや注意点もあります。医師から説明を受け、十分に理解した上で手術を検討しましょう。
傷跡や感度変化の可能性
嵌頓包茎手術箇所に、術式・術後のケアにより縫合線や色の変化・傷跡が残ることがあります。また亀頭の露出部位が増え、外部の刺激に慣れていくことで、感度の変化を感じる可能性があります。ただし、多くの場合は時間の経過とともに回復します。
ダウンタイム中の制限事項
個人差はありますが、術後1~2週間程度のダウンタイムがあり、腫れや痛みが生じます。入浴・激しい運動・飲酒・性行為など、傷口に負担がかかる活動には制限が必要です。特に、術後はできる限り安静にし、医師の指示に従ってケアを行いましょう。
医師の技量による差が出る可能性
嵌頓包茎手術は医師の技量による差で、仕上がりや満足度を大きく左右する可能性があります。当院では、手術経験の豊富な泌尿器科専門医が担当するため、リスクを最小限に抑え、高いレベルの施術が提供可能です。
手術後のケアと生活の注意点(アフターケア)
嵌頓包茎手術後に適切なアフターケアを行うことで、より早い回復を目指せます。術後に気をつけるポイントや生活の注意点は、以下のとおりです。
術後の処置・内服薬
術後に医師から処方される、傷口の感染予防や炎症を抑えるための内服薬(抗生物質や痛みどめ)や軟膏塗布などによるケア方法についてご説明します。自宅での適切なケアがスムーズな回復につながります。
シャワー・入浴・性行為の再開時期
以下は、シャワー・入浴・性行為の再開可能なタイミングの目安です。手術の種類や個人差によって異なりますので、医師の指示に従ってください。
シャワー
手術翌日(24時間後)から可能です。ただし、傷口を強くこすらないように注意が必要です。シャワーの後は清潔なタオルでやさしく水分をふき取ります。
入浴
湯船につかるのは、傷口が完全にふさがる約2週間後からです。感染リスクを防ぐため、医師の指示に従ってください。
性行為
傷口が完全に治り、安定するまで約1カ月は控えていただきます。無理な刺激によって、傷口が開き、感染の原因となります。マスターベーションは約2週間後から可能です。生理現象で無意識での勃起は問題ありません。
通院不要のケースとサポート体制
日帰り手術にて、縫合には溶ける糸を使用します。術後の状態が良好であれば再通院不要なケースが多いです。術後、自宅でのケア方法(軟膏処置や、内服薬など)について説明を行います。
帰宅後、不明点が出てきた場合には、電話やメールなどでも受け付け可能です。万が一、異常がみられた場合にも迅速で適切な処置を行います。安心して日常生活に戻れるよう、サポート体制をしっかり整えております。